小太郎の話

小太郎は野良上がりの猫です。お姉さんがインディアナ州のPurdue大学で大学院生をしていた頃、友達が短期間猫を預かってくれる人を探していたのです。思いつきと勢いで、里親となることを引き受けてしまいました。ま、短期間の里親なら、楽しいかな。。。。短期間なら。。。。あれ、いつまで預かっているのかな。。。そして早4年。お預かりのはずの猫はインディアナ州からおねえさんの都合で、ジョージア州(660マイル南)まで来てしまいました。名前も今ではすっかり日本風。クライドという名前だったのよん。小太郎は交通事故にあって大変なところを助けられた猫なので、左前足が欠けています。だから左前足フックパンチは飛ばすのですが、ターゲットにあたりません。。。。。お姉さんはそれをわかっていて茶化すのですが、たまに右前足フックパンチが飛んできてお姉さんは血を流すこともあります。。。。痛いんだ、これが。
小太郎は昨年体調を崩し、おねえさんの勤め先である動物病院に運ばれたことがあります。始めてみる小太郎のレントゲン写真は結構見ごたえありました。足の骨がぼろぼろに砕けていて、それが適当にくっついていた。。。小太郎は見かけによらず、苦労しているようです。

小太郎とおねえさんが出会った頃、小太郎は人間不信に陥っていました。お姉さんのアパート(動物を飼ってはいけないアパート)で、ここは嫌いだと抗議行動を起こしてくれました。はい、おしっこを部屋でしまっくったのです。それも血尿。。。結局おねえさんは小太郎と仲良くなって小太郎に安心してもらうために、薬も飲ませましたが、ちょっとしたご挨拶代わりにトレーニングも始めました。動物行動学が専門なので、無理に抱っこするよりもチーズでも使って褒美を上げながらトレーニングした方が小太郎にとってもやりやすいかな、と猫のトレーニングが始まりました。おかげでいまやお座り、お手、とすわり立ちのできる天才猫です(親ばか)。