1週間ぶりである。皆さんが僕のことを忘れてしまうかもしれないと思ってひやひやした。お姉さんはお友達とのフロリダ旅行から昨日帰って来た。バケーションだそうだ。僕は、フロリダに行って一緒に海辺で日焼けして小麦色の雌猫キラー小太郎になって帰ってくるつもりでパッキングしていたのに、おねえさんに「いってきます」とだけ言われておいていかれた。今度こそ本当にぐれて家出しようかと思っていたが、またきれいな金髪のお姉さまが毎日来てくれるもんだから、なんとなく6日間アパートできれいなおねえさんを待っているうちに僕の「むさい」おねえさんが帰ってきてしまった。あ〜あ、僕の金髪女性とのバケーションは終わった。
お姉さんはよほど楽しかったらしい。僕に色々旅の話を聞かせてくれる。僕はいい加減眠りたいのに、お姉さんは黙ってくれない。本当に勝手な人だ。お姉さんはフロリダのマイアミという場所に行ってきたらしい。今度僕に写真を見せてくれるといっている。僕をうやらましがらせたいだけなのは知っているから僕はボイコットするつもりだ。
マイアミというところでお姉さんはいっぱいおいしいものを食べてきたらしい。お姉さんは僕においしいキーライムパイの話をしてくれた。僕がいつものキャットフードで我慢している間にだ。こんな屈辱はない。だから今朝は4時にがっつりおねえさんの足をかんで起こしてやった。僕はこんなおねえさんのいじめにはめげないのだ。
こんなかわいい僕をおいて旅行に出るなんて100年早いと僕は思う。今度はどうやったら僕を一緒にフロリダまで連れて行ってくれるのか、十分検討してみようと思う。