1週間以上も日記をさぼってしまった。もちろん書かなかったのは僕のせいではない。怠け者のお姉さんのせいである。お姉さんは僕と日記を書くよりもごろごろ寝てテレビを見ているほうを好む。僕はコンピューターの前で待つのだが、お姉さんは気付かないのだ。こうやっているうちに日は過ぎてしまうのであった。

  • 掃除

毎週1回、お姉さんは僕に嫌がらせをする。僕は掃除機が大嫌いなのだが、お姉さんはそれを知って僕のアパートの中を掃除機と一緒に歩き回る。お姉さんは普通洗面所、バスルーム、台所の掃き、拭き掃除から始めあるのだが、それを見ると僕は緊張する。お姉さんが寝室にいって掃除機を取り出すと僕はダッシュでいすの下に隠れるのだ。寝室が終わるとお姉さんはコンセントの位置を変え、居間にやってくる。最近お姉さんは分かってきていて、テーブルの下で凍りつく僕を抱き上げて寝室に移動するのだが、僕が低いいすの下に入り込んでいるときはお構いなしに掃除機を僕の目の前でかけ始める。僕はおねえさんとモンスター掃除機の隙を見てもうダッシュで寝室に走っていくのだ。寝室に行くだけでは怖いから大概は机の上に飛び上がりお姉さんの大事なコンピューターの上に僕の6キログラム級の体重をかけて飛び乗る。コンピューターの上に飛び乗ると音がする。お姉さんが気付いて飛んでくるときは下ろされるのだが、掃除機の音で気付かない場合はそのままコンピューターに全体重をかけているのだ。掃除機モンスターを片付けたお姉さんは僕がコンピューターの上にいることを発見することも多い。僕を発見するお姉さんの顔は般若の様で皆様にお見せしたい。「あ〜、何でまたコンピューターの上なのよ、壊れたら弁償してもらうからね」といっている。僕はちなみに無職であるため、それはできないのだ。いやだったら掃除機をかけないでほしいものだ。