今恐怖のバケーション中

私は現在休暇を取っています。バケーション中とも言います。今週1週間はお休みを取っているわけです。何のために休みを取ったのか。。。それは、なんと、ペーパーを書くためなのです。私は論文を書いて雑誌に投稿しないと専門医試験を受ける資格がありません。どうしても論文を投稿しないといけないのですが、毎日学生の相手をして患者さんの相手をして、雑用をしていると、論文を書くなんて暇はありません。学校が夏休みになって授業を取らなくてよいから(宿題やテストもないし)何とかなると思っていたらそれは期待はずれでした。雑用に追われて夏が過ぎています。というわけで、論文を書くために休暇を取ったというわけです。なんというバケーションでしょう。。。。しかし、しかし、かかし。。。まったく論文書きが進まないのです。学会に出かける直前に診た患者さんはナント必要のないホルモン剤を飲まされていて、そのせいでか、異常行動がもっとひどくなっている可能性があるのです。この患者さんはインターネットで変な獣医さんの話を鵜呑みにしてしまい、ほとんどの行動異常は甲状腺機能低下症からだと信じているのです(もちろん甲状腺低下症が行動異常を引き起こすというケースはありますが)。まず問題なのは、直接犬をみないでいい加減なことをインターネットで言っている獣医師。。。神経質で、犬に最高の医療を与えたい飼い主さんは犬の血液をその変な獣医さんの知り合いの獣医さんに送り、検査をしてもらい、いい加減な「診断」を下されて(動物をみないで数値のみで診断を下すのは違法です)、数値的には甲状腺の値は正常なのに、そのあとの確定診断を下さずに、甲状腺ホルモンを飲まされているのです。本当は(というか普通は)もっと細かい検査をして甲状腺機能低下症と診断を下してから薬となるのですが。。。色々な獣医師にかかって(インターネットから本物の獣医まで)色々な専門医がこの症例を手がけているので、私はあちこちの獣医さんに電話をして正しい情報を得て、何故このような薬が与えられているのか調査しているのですが、飼い主さんもかなり神経質な方で本当に毎日毎日この症例に時間を取られています。なるべく正しい情報を飼い主さんに知っていただいて、最終的にどうするにしろ、飼い主さんにしっかりと判断してもらいたくて突っ込んだ足ですが、抜け出せなくなっています。まったくバケーションなんて状態でもないですし、ペーパーも集中して書けません。
「おかあさん、私のバケーションはどこに行ったのでしょうか?(人間の証明のもじり。。ふるい?)。。。。」
私のバケーションを返して〜。