動物行動診療

 パピークラス

先週の土曜日、最後のパピークラスを手伝ってきました。何故最後かというと、パピークラスを開催していた私のお友達であり、トレーナーさんである人が9月にオレゴン州に引っ越してしまうからなのです。昔、テレビでやっていた「オレゴンから愛」、あのドラマ…

 シーザー ミラン

シーザー ミランとは、ナショナルジオグラフィックというケーブルチャンネルのDog Whispererというテレビ番組の中に出てくる犬のトレーナーさんの名前です。 何かの間違いで多くのテレビ番組が観られるようになった私、ナショナルジオグラフィックのシーザー…

 レジデント最終日!

7月31日、今日を持って3年間のレジデント(研修医期間)が終わりました!長いようで短い3年間でした。おろおろとしながら始めた3年前の8月が懐かしく遠い日のようで、でも昨日のように感じます。直接のボスとも山あり谷あり、色々ありましたが、最終的にはお互…

 兄弟げんか

私の1番苦手とする症例は、家の中で飼っている犬同士がけんかをして傷付けあうという症例です。行動学は犬のボディーランゲージを観察し、飼い主さんの話しを聞いて、犬の気持ちになって考え、その問題行動を変えていくのが仕事ですが、同じ家に住む犬同士の…

 病理解剖で出てきたものは。。。

先々月、4月24日にアフリカからの大型犬アフリカンマスチフという犬が患者さんとして行動診療科に来ました。彼の名はメジャー君。メジャー君は150ポンド(60キロくらい?)もある大きな2歳の男の子です。このメジャー君、飼い主さんのフィアンセや他の犬たち…

 うさぎの喧嘩

写真はUGA獣医教育病院一般診療科担当のK先生の飼っているうさぎのマックドウーグル君(akaマック君)とコートニーちゃんです。子の2匹のうさぎは同腹の兄弟(兄と妹)なのに、仲が悪いそうです。幼い頃は仲良かったらしいのですが、病院に去勢、避妊の手術…

 怖がりの犬

今朝は一般診療科にいる学生さんたちに行動学のラウンドをしている間に行動診療科の診療室を怖がりのワンちゃんに占領されてしまいました。私の診療室を占領したこのワンちゃんは前に私も診た事のあるワンちゃんで、獣医さんが怖くてしょうがなく、獣医病院…

 フィアンセに噛み付く猫

今日来た患者さんは、3歳の三毛猫のクリオちゃん。クリオちゃんは飼い主さんのフィアンセに噛み付くなどの攻撃をするということで、獣医行動診療科に来ました。猫の攻撃行動で多いのは、人間との正しい遊び方が分からず、人間と遊ぶつもりで噛み付きや引っ掻…

 丘の上の本病院

写真が、今までのUGA獣医教育病院(小動物病院ー対象がいぬ、猫、鳥、ポケットペットの病院)の正面入り口の写真です。70年代に建てられたらしく、デザインは古めです。そして、写真で見える窓が病院唯一の窓なのです。病院の中は全く窓がなく、外で雨が降ろ…

 引越し

私の所属する獣医行動診療科は、獣医皮膚科とコミュニティープラクティス科(一般診療科)とともに、大学の敷地内に新しくプレハブで作られたコミュニティープラクティスクリニックに引越しをしました。引越しは4月17日だったので、新しい病院に移って2週間…

 お姉さん襲われる

Maxという50キロある9ヶ月のグレートデンが行動学診療科に来院しました。飼い主さんの書く主訴(主な問題)は、「また他人に対してうなった。」としか書いていないので、そんなに緊張しない状態で診察を始めました。もう2年半、プラス大学院時代の経験か…

 うなる子犬

前の日記で紹介した若き女性外科医のR先生、3ヶ月の子犬の心臓外科のオペをしたのはいいけれど、この幼いメスの子犬ちゃんデイジーに翻弄されているらしいのです。学生やテクニシャンが体温を測ったり、身体検査を始めると、「うーーーー」。おかゆ状のご飯…

柵をかむ馬

私のいジョージア大学獣医教育病院の獣医行動診療科は犬、猫、鳥だけでなく、馬などの家畜動物も診ています。獣医学生さんの飼っている馬のケーシー君はアラブ馬、17歳。3歳のときから柵を噛むという強迫性障害があります。この柵を噛む行動英語では、cri…

Invisible Fence(見えない塀)

これは、日本ではないかもしれませんが、文字通り、目には見えないけれど、実は電流フェンスです。何かというと、犬を庭の中にとどめておくのに、庭の地下に電気線を埋め、電流を通し、犬にその電気線からのシグナルを受けて電気ショックを与える首輪をつけ…

最近の職場

新年になって、行動診療科はなぜか繁盛しています。今年こそは、うちのわんこ何とかしなくちゃ、と思う人が多いのか、なんだかわかりませんが、忙しいのです。ここのところ、ワンちゃんの症例ばかりです。13日の金曜日に来たのは、2キロしかないトイプー…

テクニシャンさんとのお別れ

一緒に働いていたテクニシャンさんがジョージア大学を去ってしまいました。いろいろあって、結局彼女はやめることを選んだわけですが、残された私はこれからどうやって行動学診療科の質を保っていくのか、どうやってスムーズに患者さんの診療をすればいいの…

セミナー終了

週末の卒後教育セミナーと月曜日、火曜日とあった行動学研修医のための馬の行動学セミナーは無事に終わりました。昨日は前に日記に登場した攻撃行動のある馬エリーちゃんを訪ねました。4日間の集中講義と連日の私の担当科目の講演はさすがに疲れました。あ…

Humane Society

上で小太郎も書いていますように、ジョージア大学のあるこのアセンズ市には猫とウサギ専用のHumane Societyしかありません。犬を入れる場所がないからです。施設の大きさは六畳間が2つほどの大きさでしょうか。かなり狭いでしょ。 この前行動学科にローテー…

エリーという馬

♪泣かせたこともなく、冷たくしてもなお、。。。エリー、My love、so sweet。。。♪ 本当にこの歌詞でいいのかしら?そう、あのエリー、懐かしい名前です。そして昨年から治療しているすばらしくきれいな雌馬の名前も、エリー。エリーちゃんは、泣かされる方…

パーキンソン氏病???

私の勤める獣医教育病院にREM睡眠障害が出ている猫が来ました。深い眠りに入るとこの猫ちゃんはてんかんのような発作が出るのです。発作はかなりひどく、猫はその発作のせいで寝ている台から落ちたりしているらしいのです。飼い主さんは猫がそのうち大きな怪…

先週の症例

この日記でも書いたように、先週は丸々1週間私はバケーションということで病院の行動学診療かに来た症例を直接見ませんでしたが、他の症例に問題があることで毎日職場に行ってその日その日の症例の話はテクニシャンさん(看護師さん)に聞いていました。 先…

今恐怖のバケーション中

私は現在休暇を取っています。バケーション中とも言います。今週1週間はお休みを取っているわけです。何のために休みを取ったのか。。。それは、なんと、ペーパーを書くためなのです。私は論文を書いて雑誌に投稿しないと専門医試験を受ける資格がありませ…

水を飲まなくなったわんちゃん

きれいな毛のラサアプソのワン君、水を飲まなくなったといって、内科から私たちのいる精神科に回されてきました。確かに生まれつき腎臓に障害のある子なので、水を飲まないというのは致命的なのです。飼い主さんは心配のあまり水のみ行動に気をとられすぎた…

人間のストレスも大きい

3週間くらい前に来院したワンちゃんは強度の雷恐怖症に苦しむ犬でした。抗不安剤も3ヶ月飲んでいるのですが、症状はどんどん悪くなっていたのです。飼い主さんが家にいるときはいいのですが、飼い主さんが家にいないで嵐が来た場合、このワンちゃんが検車…

イヌの攻撃行動

先週の木曜日と金曜日は人間をかむというイヌが私の勤める行動学セクションに来ました。木曜日に来たワンちゃんは7ヶ月のジャーマンシェパードくん。このワンちゃんは獣医さんに連れて行かれると怖がるし、人が飼い主さんあるいはワンちゃんに近づくとうな…

分離不安症、お留守番が怖い。。。

昨日いらした飼い主さんのビションフリーゼの男の子は7歳なのですが、ナント過去6年間飼い主さんがうちにいないあいだ、家中あちこちにおしっこをしているという症例でした。飼い主さんが事前に書いてくださったヒストリー(病歴)の紙には、「家中がまっ…

犬の症例

今朝の症例は新しいものや音に怖がるというワンちゃんでした。私たちの診療科は来院される前に飼い主さんに質問をたくさん書いた紙を送って(10ページ位あって20−30個の質問に答えるもの)書き込んでいただきます。こうすることで来院前にどんな問題行…

またトラブル。。。

この月曜日も患者さんとのトラブルが発生しました。。。もう。。。この患者さん、私たちの料金が気に入らないというよくあるパターンで、会計の場所でごねていらっしゃいました。結局、今回は安くしておきますよ、次回からはきちんと。。なんて、お客様第1…

小太郎の日記と関連して。。。猫のトイレ騒動

昨日の患者さんはトイレを使ってくれない2匹の猫ちゃんでした。飼い主さんは7匹の猫を飼っている方で、7匹の猫に小さいトイレが2つ。。。これは実はとても少ないのです。トイレが少ないとすぐに汚くなってしまうのですが、猫は普通汚いトイレは使いたが…

雷恐怖症

私たちの獣医行動学診療科が雷恐怖症の臨床治験をしているからか、ジョージアは雷が多いからか、雷恐怖症の動物たちがよく来ます。大概飼い主さんたちは雷におびえる動物たちを見ると、何とかしなくちゃと思うらしいのです。結局犬を抱き上げて、「大丈夫よ…