先週の症例

この日記でも書いたように、先週は丸々1週間私はバケーションということで病院の行動学診療かに来た症例を直接見ませんでしたが、他の症例に問題があることで毎日職場に行ってその日その日の症例の話はテクニシャンさん(看護師さん)に聞いていました。
先週の金曜日に来た症例は子供に対して攻撃行動(うなる、ほえる、噛み付く)をしてしまう犬で、飼い主さんはどこまで治療が可能か、また将来的に子供を養子に迎えるに当たってこの犬は大丈夫か判断してもらいに来たらしいのでした。犬がとても怖がりであり、またすでに子供に対して攻撃行動を見せている場合、私たちは犬を子供のいるところでは自由に歩かせないように、また犬と子供が一緒の部屋にいるときは120%注意するように言うのです。犬の飼い主さんは子供に危険が起こりうるチャンスは取りたくないということで安楽死を望まれました。日本ではあまりないですが、アメリカでは問題行動が犬の安楽死の1番の理由です。ですのでこの症例も、当然の選択ということで、病院の中で安楽死をしたそうです。
私はこの症例にまったく関与していなかったのですが、月曜日にこの犬の病理解剖をするということを知りました。何か脳や体に疾患があるか、怖がりでない犬と比べてなにか生理学的に違うものがあるのかどうか、ちょっと興味があります。アメリカでの病理解剖は参加したことがありませんが、月曜日はどうも病理解剖見学デビューになりそうです。