Humane Society

上で小太郎も書いていますように、ジョージア大学のあるこのアセンズ市には猫とウサギ専用のHumane Societyしかありません。犬を入れる場所がないからです。施設の大きさは六畳間が2つほどの大きさでしょうか。かなり狭いでしょ。
この前行動学科にローテーションで来ている獣医の4年生たちを連れてHumane Societyの猫のカウンセリングに行ってきました。この施設は、非常にいいシステムを持っていて、猫が拾われたり捨てられたりしてこの施設に来ると、まず獣医師による身体検査と血液検査を受けます。ここで、猫のウィルス病の検査などもすべてします。もし猫が病気であったりした場合は、かわいそうですが、こんな施設で苦しませるよりも天国に送ってあげる処置をします。健康な猫であれば行動学のチェックをします。猫がいわゆる、「きれやすい」様な猫で、人間をうけつけないような猫は里親が見つからないので、性格的に問題ありということで安楽死されます〔かわいそうですが、一生檻に閉じ込めるのはもっとかわいそうなので〕。すべての試験にパスした猫はもらわれるまで、なるべく長くこの施設にとどまり新しい飼い主を待ちます。
私たちがカウンセリングした猫は、人がなでたりするとシャーシャー言って怒るのですが、威嚇をするかあるいはアマ噛みをするだけで、人間を完全には傷つけません〔引っかきもしません〕。しかし、この猫を知らない人間はちょっと怖いと思うかな。そんなわけで、この猫は新しい飼い主にもらわれるべきか、それとも天国にいった方が幸せか、という質問に答えるべくカウンセリングをしました。
私が見たところ、猫は人間に触られたくない場合や、怖い場合に、人間を近づけないように威嚇をするように学習してしまったようです。新しい飼い主さんは、他に猫を飼っていなくて、猫と一緒にすむけれども猫をかまわないようなタイプならいいのではないか、などと話をしました。そんな飼い主さんがみつかればいいのですが。。
この猫ちゃんを見ながら思ったのは小太郎のことでした。小太郎は、他の猫と仲良く出来なくて、人間不信があった猫でした。今でも私はちょっとの間しか小太郎をなでられませんし、一緒に寝たりは出来ません。なで過ぎると攻撃はしませんが、「いや〜」という猫語〔ボディーランゲージ〕を使って私に抵抗します。思えば小太郎も4年前に比べてずいぶん心を開いてくれるようになったな〜。。。お客様に対してはとてもフレンドリーになりました!ネコッカワイガリされるといやみたいですけれども。