おねえさんのお客様は、今朝早くに発っていった。僕がまだ寝ぼけている朝4時半、寝ぼけたお姉さんの運転する車でバスの停留所まで行ったらしい。僕は早朝ご飯をもらおうかと思ったが、眠さに負けてそのまま寝ていた。
今朝眠かったのには理由があるのだ。お姉さんが16日の夕食に総勢6人のお客様を招いたからだ。僕の住む狭いアパートは人だらけになっていた。お姉さんを入れて7人はすべて獣医さんで、行動学の専門科になるそうだ。僕はなんだか何人もの的に囲まれた思いがした。メキシコからの獣医さんが本場のメキシコ料理を作ってみんなに振舞ってくれたらしい。お姉さんはまったく料理をせずにいた。普通お客様を招いた人がいろいろとお料理を準備すると思っていたが、どうもお姉さんの感覚は僕とは違うらしい。お客様に料理をさせていた。。
さて、メキシコ料理に舌鼓を打ち、僕もチーズにありついた後、お姉さんたちはいろいろな話を始めた。そのうちのひとつは、「いかに猫を獣医診療中にストレスをかけずに保定するか」というものであった。こうする、とか、ああするとか、一人でどうやって血を抜くかとかいろいろ色気のない話が展開された後、僕はいきなりお姉さんにつかまれていすの上に乗せられた。それからさまざまな人に押さえつけられた。。。なぜ僕は、「いかに猫にストレスをかけない抑え方」のデモンストレーション猫にされているのかわからなかった。僕としては十分にストレスを感じたのだが。。。
そんなことをして集まりが解散になったのは、10時ころで、それから僕のアパートに泊まっていた獣医さんが2時ころまでお仕事をしながらおきていたため、僕も一緒になっておきていたのだ。まあ、寝不足であったのだから早朝に起きられなかったのは、仕方がない。