最近の楽しみは、お姉さんを困らせて、Ziggyをからかうことだ。Ziggyは台所に閉じ込められている。バリケードとカーテンで完全に隔離されているのだが、敵は鼻がいいため、僕が近くに行くとわかるらしく、僕に向かってワンワンと吠えてくる。しかし、僕のところに来られないのはわかっているから僕はZiggyの鼻先で優雅に毛づくろいをするのだ。たまにカーテンのすそで遊んだりもする。するとZiggyはもっと激しく吠えてくる。Ziggyが吠えるとうるさい。僕は決してZiggyが吠えるのが好きではないのだ。狙いは実はお姉さんである。Ziggyがやたら吠えるとお姉さんが飛んできて僕を追っ払う。そこで僕とお姉さんの追っかけかくれんぼの始まりだ。僕は、台所のカウンターに乗ったり(そうするともっとZiggyがもっと吠えるのだ)、食卓の上に飛び乗ったりしてお姉さんから逃げる。お姉さんは真剣に僕を追っかけてくるからやめられない。お姉さんは追っかけながら、「Ziggyがうるさく吠えると近所迷惑なのよ〜!」と叫んでいる。お姉さんのほうがうるさくなるくらいだ。しばらくおっかけっこをした後、お姉さんは台所のバリケードを越えてZiggyを黙らせにいく。しばらくすると、部屋は静かになる。しかし、それではつまらないから、また僕がZiggyをからかいに行くのだ。こうして僕の楽しい夜は更けていくのだ。