連続3日目の日記である。お姉さんがオリンピック番組を見ている間、僕はお姉さんのコンピューターを奪い取って、日記が書けるというわけだ。オリンピック、万歳!
さて、今日もお姉さんとお姉さんの友達にいじめられた日であった。お昼過ぎにうとうととしていると、アパートの鍵が開いた。パピークラスのお手伝いとその後のランチからお姉さんが戻ってきたのだ。お姉さんが入ってきた後、お姉さんのお友達も入ってきた。僕はお客様大好きである。お客様がいらっしゃると、お姉さんは常に僕に優しくなるし、たまにチーズなんかもお客様を通してたくさんもらえるからだ。今日も久々のお客様で僕は尻尾を膨らませて興奮しながらご挨拶をした。
普通はここでチーズをもらったりするのだが、今日は違った。いきなり僕はタオルをかぶせられ、猫の保定の練習台にされた。僕が病院で叫んだのは実は、アメリカの獣医さんやテクニシャンたちは、猫を抑えるときに、首根っこをつかんで、体を伸ばすように抑えるのだ。実はこれが結構痛いし、いい気持ちはしないのだ。お姉さんは、猫になるべく不安感を与えない獣医医療現場での押さえ方(日本での猫の押さえ方)をお友達に話していて、実習と称して僕を使って二人で練習しに来たのだ。
僕は約30分の間、タオルにくるまれ、手やら、首やらをいじられた。お友達とお姉さんは僕にチーズもくれず、また家を出て行った。
僕は愛されていない猫である。