Georgia Aquarium

ジョージア大学獣医教育病院の行動診療科は今、とっても暇をしています。なぜか、患者さんが来ないのです。そういう、季節か。。。。行動学は、命にかかわる問題ではないので、季節性があって、混むときと暇なときの落差が激しいのです。学生さんは3週間の実習の間、4つしか症例を診ないことになってしまいました。これでは勉強にならないので、動物園動物などの福祉(Welfare)の勉強などもします。地元の動物公園に行って動物とその飼育環境を見ながら何がいいか、いけないか、勉強します。それでも時間が有り余るので、最近できた全米一大きい、アトランタにあるジョージア水族館に行きたいと思っていました。実は先週水族館のテレビを観て、あそこは行動学者なども水槽のデザインなどの設計に当たったといいますし、Environmental enrichment(動物のすむ環境の複雑化)もかなりやっているというので、見学に行きたいね、と話しをしていたのです。だめかと思ったのですが、めずらしくボスがオッケーをだしたので、私は3人の学生を連れて水族館までいきました。予約なしでは入れないかも、と脅されていましたが、ラッキーなことに、予約ナシで入れてもらえ、水曜日の昼間なのに、めちゃくちゃ混んでいる水族館を見学してきました。
写真は、Bluga Whales(白鯨、直訳)という動物です。
水族館はまだできたてで、改善の余地も、トレーニングの余地もありましたが、せっかくジョージア大学の獣医学部と提携を組んでいるということなので、水族館動物の体の健康のみでなく、こころの健康にも目を向け、行動診療科にも声をかけてもらえたらいいな、と思った見学会でした。
日本の動物園や水族館は動物の福祉の面からは本当にまだまだ改善の余地がありです。日本でも動物の福祉など本格的に取り組んで動物園を改善できるようになればいいな、と思った1日でした。