検疫への道 その3

kotarocat2006-11-26

1週間前の日曜日、僕はキャリアーにつめられ眠くなる薬をお姉さんに打たれ、アトランタのホテルまで車に乗せられて連れて行かれた。ホテルでは、調子に乗ってベッドに上で寝ていたが、夜中にベッドから落ち、お姉さんに散々馬鹿にされた。僕はこれから飛行機に乗るお姉さんの気を静めるためにどじをしただけだい。
翌日20日、また僕は鎮静剤を打たれ、キャリアーに入れられ、飛行場というところに向かった。お姉さんは僕のキャリアーとともに他3つの荷物を持っているものだから、僕の扱いはひどいものであった。何回か、「小太郎、ごめんねー」といっていたが、時はすでに遅く、僕は横にひっくり返ったり、ぶつけられたり、散々であった。
やっと外に出されたと思ったら、飛行場のセキュリティーであった。お姉さんに抱かれ、セキュリティーを通ったら、またキャリアーに逆戻り、そこから24時間くらいキャリアーから出してもらえなかった。
飛行機の中はつらかった。お姉さんの足元でずっと座らされていた。お姉さんも足が僕のせいで全く伸ばせずにつらかったといっていたが、僕の方がつらかったと思う。
成田空港というところに到着して、僕はお姉さんと別れて入国審査というものを受けた。お姉さんが僕を動物検疫センターに迎えに来てくれて、センターの部屋の中で、一緒に身体検査を受けた。僕の担当の獣医さんはやさしい人であった。20分後、僕とお姉さんは晴れて日本に上陸した。僕にとっては初めての海外である。アメリカに次に帰るのはいつだろう。
東京で、僕は「お姉さんの部屋」といわれるところで生活を始めた。僕のアメリカのアパートと比べ、かなり狭く、運動量が減っている。だから代わりにもっと食べることにした。お姉さん、ご飯をもっと要求する。(だめです、お姉さんより)。