午後8時頃から嵐が来た。僕は雷様は嫌いなのである。インディアナにいたときは、トイレの裏に隠れなくてはならないほど嫌いだったのだが、ジョージアに引っ越してからは、トイレに駆け込まなくても大丈夫になってきた。僕も男だ、雷なんかに負けないぞ。しかし、今夜のは、ひどかった。あまりにも雷がひどいため、僕はおねえさんの足に噛み付いて気を紛らわせていた。だって、ゆっくり寝ていられないのだ、おねえさんにちょっかいを出して強がっていくしかないじゃないか。
午後10時頃、やっと雷が落ち着いてきた。そろそろおねえさんを自由にしてやろうかな。水をちょっと飲んで、いつものお気に入りの場所に陣取った。もう寝ようかな。