今日もおねえさんが買い物から帰ってきて、荷物を床に「どっこいしょ」などといって下ろしている間に僕は廊下にすべり出た。最近おねえさんのアパートのドアから廊下にダッシュで出て、外のカーペットで爪とぎするのが最高に気持ちいいと思うようになってきたのだ。今日は隣のアパートのドアの前でうろうろしていたらおねえさんに抱っこされて、いきなり外の非常階段へ続くドアの方に連れて行かれた。アパートの窓からは見えない景色に僕はちょっと興奮した。そしたらお姉さんは僕の気持ちを察したのか、非常階段の踊り場に僕と一緒に出たのだ。外の空気を吸った。ちょっといいにおいがした。お姉さんが踊り場をうろうろして僕に四方八方の景色を見せてくれたんだ。おねえさん、今日はいけてるね!でも僕は基本的に外はあまり好きではない、外で車にはねられて痛かった経験があるからかもしれない。しばらくしたら怖くなって暴れてしまった。お姉さんは僕が非常階段の上から落ちると思ったらしく、あわててドアを開けて内廊下に戻った。内廊下の端からお姉さんは僕を歩かせて彼女のアパートまで一緒に戻ろうとしたが、僕は怖さのあまり動けなくなってしまった。。。お姉さんは、「情けない男の子ね〜」といいながら僕を抱っこしてアパートに戻った。
アパートの中でお魚の形をしたおやつをもらってやっと落ち着いた。外はとてもいいにおいがして風が吹いていた。また外に出て新しい景色見れたら最高だな。