昨日おねえさんがコンピューターをいじりながら席をちょっとはずした隙に、僕は日記のページを開いて背景の模様を替えてみた。早速コメントをいただいたようで、うれしい。実はこの模様は、キッチン何とかといって、僕のうちの台所の床の模様に似ているのだ。この日記を開くとお姉さんは台所を想像する。そして台所に立つ。そこで僕はいつものかわいい猫スマイルをしてチーズをおねだりするという魂胆なのだ。お姉さんのマインドコントロールうまくいくかな。(小太郎君、勝手にコンピューターをいじらないように。そしてマインドコントロールなんて変なこと考えないように。お姉さんより。)
今日はおねえさんがどたばたと掃除と洗濯をしていた。先週末に急にお客様がいらしてとても恥ずかしかったかららしい。あわてるのなら常日頃お部屋をきれいにしてればいいのに。洗濯籠を持って出入りしているから、また今日もアパートのドアの外に出て廊下を走ってみた。お姉さんはすかさず僕を抱き上げて、非常階段のほうに行きだした。今日は非常階段の踊り場から鳥が見えた。この前より怖くない気がした。お姉さんは僕を抱いたまま非常階段を下りて駐車場まで出た。外は怖かったけれど、広かったな〜。5分くらいたつとまた怖くなって毛を逆立てながら暴れてしまったが、外におねえさんと一緒に出るのは楽しいかもしれない。
このまま外が怖くなくなってきたら僕は冒険に出ようと思う。そして冒険先で見たものを報告しよう。