ジョージアはなんだか急にまた暑くなった気がする。貧乏なお姉さんはなかなか冷房をつけてくれないために僕は毎日サウナにいるような感じだ。しかし、太陽の照る日向で眠りたいという衝動にも駆られ、暑い日向でも寝る。僕の中にあるDNAには勝てないのだ。しかし、やはり暑い。しょうがないから夕方はなるべく台所の少しは涼しいタイルの上で寝るようにしているのだ。お姉さんはあまり下を見ないで歩く習性がある。そのため僕はよく台所の手前で踏みつけられそうになる。あの大きな思いおねえさんに踏みつけられるといくら強い僕でもまったいらにつぶれてしまうため、なるべく通り過ぎるおねえさんを引っかくようにして注意を促す。僕がせっかく注意してやっているのに、お姉さんはたまに文句を言う。特にビヨーンと伸びるストッキングをはいているときはかなり不機嫌になる。僕は親切で手を出しているのに、礼儀を知らない人である。
お姉さんは最近帰ってくるのが結構遅い。僕がお腹を空かせているのは分かっているはずだが、遅い。お姉さんの言い訳は、「最近患者さんが多いのよ」である。僕の知ったことではない。仕事よりも家族を優先させるべきだと思う。僕のこの考え、いいだろう。僕はいい家庭的な猫になると思うのだが、どなたか僕の家族となってくれるかわいいメス猫を紹介してくれないだろうか。