毎日暇である。お姉さんがいないときは適当に寝たり食べたりしている。お姉さんが帰ってくると適当に寝たり食べたりしている。そう、僕の仕事は寝ることと食べること。しかし、たまに一人遊びもしておねえさんの気を引くこともある。さっきは食卓のイスからぶら下がっている4本の紐に絡み付いて遊んだあと、食卓の脚にしがみついてねこキックを入れてみた。食卓の反応はないのは分かっている。僕は馬鹿でない。しかし、お姉さんの反応が面白い。「また机蹴っているの?捕まえてキックしても食べられないわよ〜」といっている。僕が机を獲物と間違えているとでも思っているのだろうか、お姉さんは猫の賢さを知らないのかもしれない。猫は賢いというのを知らない馬鹿な人間と僕は同居しているのである。
お姉さんは僕の頭の体操と称して僕に色々と教え込んでいる。ターゲットスティックというボールの突いた棒に鼻をタッチすることでおやつをもらえる。さらにハイファイブ(お手)だとか立ち上がって手をあげるだとか色々やらせる。馬鹿な人間に付き合って芸をさせられる猫。僕はかわいそうな猫である。
(。。。新しい技を覚えているときは結構楽しんでいるくせに。。。お姉さんより)