この週末も暑かった。お姉さんのアパートは直接太陽の日が沢山入らないためにアパートの中が蒸し風呂になるほど暑くはならないのだ。さらに日中はお姉さんがずっと扇風機を回しているから僕も「蒸し猫」にならずに生きていられるのだ。しかし、ここはジョージアアメリカ南部の州、鹿児島県と同じ緯度にある州、日が部屋の中にさしていなくても、もともとの気温が高いのだ。お姉さんも昨夜はかなり暑かったらしい。夜中に暑さでおきだして、布団の上で転がっていた。クーラーをちょっとつけて涼めばいいのにと思ったが、お姉さんは寝ぼけていて頭が回転していなかったらしい、僕がクーラーつければ、というまで、転がっていた。
アメリカは、エアコンが気温を設定すると自動的についたり消えたりするところが多いのだが、お姉さんのアパートは古いものだから、クーラーは自分でつけたり消したりしながら温度調節するらしい。つけっぱなしにすると、今度はアパートの中が冷蔵庫の中のようになってしまうため(電気代ももちろん馬鹿にならないため)、つけっぱなしには出来ないらしい。不便だな。
お姉さんが起きだしてクーラーをつけてちょっと涼んでいる間、ぼくは寝ぼけたおねえさんから夜食をもらった。僕はラッキーな猫だ。