先日の学会でのこと

ひと月前の学会でのお話をここでちょっと。先月私が参加した学会は、国際学会だったために、普通のアメリカ国内の学会よりも多くの外国からの研究者が参加しており、また、多くの発表がいろいろな国からのものでした。日本も何本か論文を発表していて、さすが日本の科学、なかなか内容の濃いものが出ていました。
さて、学会2日目にオーストラリアからの研究者の発表のあと、数人がスタンディングオベーションをしていました。もちろん発表は大変よかったのですが、スタンディングオベーションがこの人にだけ出るほどの、ものすごいノーベル賞ものの発表というわけでもないし、オーストラリアのお国の人たちが、よくやったと立ち上がって拍手しているのかな、すごいな、オーストラリアって。。。などと思っていました。
国際学会の最終日のあと、ホテルの部屋の中のあまりの寒さにもう1枚(これが3枚目!)毛布をもらいにホテルの受付のところに行ってうろうろしていたら、イギリスからの研究者(♂)の人とばったり会いました。この方、待ち合わせをしているらしく、でも待ち人が来ないということで、待っている間にホテルのロビーにあるバーでちょっとおしゃべりしませんか、と誘ってくださいました。布団を抱えた私と待ち人が来るまでの暇つぶしのイギリス人、なんとも言えない組み合わせですが、ま、ロビーのバーでなぜか紅茶をすすりながらちょっとおしゃべりをしました。ちょっとハンサムな男性がイギリス英語をしゃべるとなかなかいいですね。目と耳の保養をさせてもらいました。
ここでしゃべった内容は、秘密。。。うふふ。。。ではありません。ま、学会のこと、研究のことについて話しただけなのですが、ここで面白いことを教えてもらいました。一部のヨーロッパからや、オーストラリアからの研究者たちはどうも自分たちの研究発表の間にゲームを楽しんでいたらしいのです。えええ、私もゲームしたかった〜、と言ったのですが,内容を聞いてびっくり、やらなくてよかったです。
なんと、発表の直前にゲーム参加者はみな課題が与えられるらしいのです。その課題とは、「あなたの発表の間に(聖職者)という言葉を3回、他の人にゲームだと気付かれないように入れろ」とか、「くらげと言う言葉を7回入れろ」などというもので、だれが、この課題をクリアできるか、いかにうまく入れるかのゲームをしていたそうです。例のオーストラリアからの発表、なんと、Jellyfish(くらげ)を7回、20分の発表プラス質疑応答の間に入れたそうで、それで、スタンディングオベーションがあったそうです。そういえば、この人の発表、関係がないのに、やけにくらげが好きだとか、オーストラリアにある水族館や海にくらげがいると言う話が出てきていたな〜、と思い出したのです。このゲーム私にはちょっと高度で英語での発表ではとても出来ないですが、こんなゲームも(くそ)まじめな学会会場でひそかにやっているのもまた面白いかな(心臓に悪そうだけれども)、と思ったのでした。