お姉さんが僕のミルクを切らせた。僕はミルク(牛乳)が大好きだ。お姉さんが仕事に出かける前に必ずミルクをもらうことになっている。しかし、お姉さんはその僕のミルクを切らせてしまったのだ。自分のコーヒーに全部ミルクを入れてしまって、僕の分を取っておかなかったのだ。同居猫虐待の罪で訴えようと思って帰りを待っていたら、「小太郎、牛乳買いに行くわよ」といいながら家に帰ってきて、僕を連れてスーパーマーケットに行ったのだ。お姉さんのアパートからスーパーマーケットまでは車ですぐである。2分くらいであろうか。KROGERというお店だ。お姉さんは大きな駐車場に車を止め、僕を引き連れてスーパーに入っていった。入り口から入って左手に野菜売り場がある。僕は野菜は嫌いだから飛ばしてもらった。野菜売り場に引き続き、魚を売っている場所に入っていった。みているだけでよだれが出てしまう。お店のおじさんに「そこの鮭、1ポンド、僕用に包んで」といったのに、お姉さんは僕が言い終わらないうちに僕を引きずってミルク売り場まで連れて行った。僕が注文を言っているというのに。鮭は高いから駄目などという言い訳は通用しないのだ。
目的のミルクを棚から出して、僕たちは会計まで一緒に行った。途中アイスクリーム売り場でも僕が冷蔵庫を開けて選んでいるのに、お姉さんは、「アイスクリーム買うと、結局食べ過ぎて太るからだめ〜」といって逃げるように去ってしまった。僕は置き去りにされるとアパートまで歩いていかなくてはいけないから、仕方なくアイスクリームはあきらめておねえさんについて行った。
会計で、お姉さんはKrogerカードを出してくださいといわれて、Paylessと書かれたカードを平気な顔をして出している。お姉さん、あなたは字が読めないのですか、とちょっと心配になって様子を見ていたら、レジのおねえさんも不思議な顔をしながらもそのカードを受け取って無事機械にカード読ませて割引でミルクを売ってくれた。
車の中で、おねえさんにカードのことを聞いたら、僕の生まれたインディアナでは、KrogerがPaylessというスーパーを買収して同じお店になったからカードは結局クローガー系のところなら同じなのよと訳の分からないことを言っている。とりあえず、字が読めないという訳ではないことが分かってよかった。
家に帰り着いて、早速フレッシュなミルクにありつけるかと思ったら、お姉さんはおいしい紅茶を入れて、ミルクティーにして飲んでいたのに、僕にはミルクを一滴もくれなかった。。。。僕はいま、同居猫虐待の罪で、おねえさんを訴える準備を進めている。
注:アメリカでもスーパーマーケットにペットは持ち込めません、というわけで今回の小太郎日記は脚色がかなり入っています。