お正月あけの奇跡

なかなかスリリングなタイトルですね〜。わくわくしますね〜。え?誰もそんなこと思っていないですか。はい。。。。
実は、小太郎が魔法を使わないでもZiggyは来週家から出て行くことになりました。なんと、ルイジアナの元の飼い主さんが見つかったのです!Ziggyは飛行機で来週の火曜日お家に帰ります。万歳!
11月にZiggyをひょんなことから預かった際、1月1日まではルイジアナ州の被災犬であるため、私はただの預かり人だったのですが、1月2日以降は私が正式にZiggyの里親となるという条件での預かりでした(預かったときは知らなかったんですが)。Ziggyペキニーズだし、去勢手術もされているし、歯もきれいだし、毛並みも結構よかったので、ぜったにかわいがられながら家の中で飼われていた犬であることは想像していました。Ziggyの飼い主の情報を知りたい、情報から私が飼い主を探したいとずっと担当の教授に話していたのですが、個人情報の保護のため(アメリカは本当に異常なほどこの個人情報保護の規則があって身動きが取れません)、犬を預かっている私には何も見たり聞いたりする権利がなかったのです。担当者が全力を尽くして飼い主を探していますので、任せてください、といわれるばかり。
アメリカに10年もいて、アメリカ人の「全力を尽くして」は口先だけということは痛いほど知っているので、本当に腹立たしい2ヶ月をすごし、もしこのせいで飼い主がZiggyをあきらめたとしたら、どう責任を取るのだ、飼い主の気持ちを考えたことはあるのか、といきり立っていました。
1月3日、学校のオフィスが仕事を始めた日、私は胸を張って、Ziggyは私のものですからZiggyに関する情報を教えてください、といいにいきました。個人情報なんてもろいものですね。全部私に情報をくれました。結局これから個人情報が漏れてその個人から訴えられたとしても訴えられるのは私だからいいのでしょうね。
名前(まちがっていました)と住所と電話番号(間違っていました)から、インターネットで、飼い主の情報を調べること数回、そのときの大発見は電話番号のエリアコードが違うらしいということでした。それがわかったので、もらった電話番号の数字をちょっと変えたりして電話をかけたら飼い主がみつかったんです。総調査時間2時間。いったい全力を尽くして6ヶ月もやっていたやつは誰だ?まあ、数が多いとはいえ、個人がやってこんなに簡単なら、早く情報を里親たちに出して、里親に探してもらえばいいのに。。。と思ってしまいました。アメリカのシステムは本当に機能停止していると思います。それともアメリカ人は考えられない人たちだらけなのでしょうか。。。賢い人たちなのに、どうも柔らか頭ではないようです。(これだけ言ってすっきりしました)
ここからまたおばかな話なのですが、Ziggyの飼い主がZiggyの飼い主である証明をするまで返せないとのこと。どうして被災者が犬の証明なんて持っているのでしょう(私は小太郎の飼い主である証明なんて持っていません)。。。結局書類は簡単でいいということで運転免許で許してもらったようですが、私は最悪の事態になったら、私には1月2日で私のものという書類があるから、私が、「新しい飼い主さんに送る」ということで個人でZiggyを返しにいくことも考えていましたが、学校が(例外として)折れてくれたので、Ziggyは火曜日の飛行機でお母さんの元に帰ります。めでたし、めでたし。
Ziggyは非常に難しい犬なので、私がZiggyの飼い主ということになったら、動物の行動をよく知る人に譲るか、後は、訴えられても困るから、安楽死しかないと思っていました。なつけば賢い、いい子なので、安楽死の覚悟は決められないと思っていましたし、安楽死の場合私がしなくてはならないと想像しただけで胸が張り裂けそうでした。というわけで、今回の飼い主発見は本当に大きな喜びでした。
というわけで、お正月の奇跡の話しは終わりです。今年はいい年になりそうです。長い文章を読んでくださってありがとうございました。