W. Frederick Mill氏

もうひとつコンサートにおまけがつきました。私は会場の1番後ろの席についていました。前半のチャイコフスキーの眠れる森の美女の間、身を乗り出して音楽を体で聴いていました。音楽が終わったら隣にいた男性が、「ピアノ弾くの?」と聞いてきたので、「いいえ、でもビオラをちょっと弾きます」と答えたら、「音楽選考?僕はここの音楽学部の先生なんだ」といってきました。「いい演奏ですね、すばらしい、トランペットのソロがすばらしい」なんてコメントしていたら、「あれは僕の友達だよ、僕もトランペットふくんだ」なんていってきました。へ〜、と思いながら休憩のために席を立ち、専門家の隣に座るっていいな、なんて思いながら15分間の休憩を興奮冷めやらない状態ですごしました。席に戻り、隣の男性を待っている間、その隣の若い男性と今度は話を始めました。「僕はアトランタシンフォニーでトランペット吹いているんだ」というではありませんか。どうもトランペット吹きが一緒に聴きに来ているようです。
後半のエルガー交響曲も終わり、隣のトランペットの先生に、「アンコールはドボルザークだよ」とこっそり教えてもらい(ドボルザークのスラブ舞曲でした)、演奏の間のおしゃべりは、演奏後も続きました。1番後ろの席だったので、人の波がすごくてなかなかドアまでたどり着けず、結局トランペットの先生と名前の交換などもしていました。「僕はFredだ、君の名は?」なんていってくれるので、調子に乗って自己紹介のついでに「実は日本から来ました、日本ではこんな演奏会なかなか手軽に楽しめないから今日はよかった」なんていっていたら、「僕80年代にはよく日本に演奏に行ったんだ」というではありませんか。「どこかのオーケストラに入っていらしたんですか?」と聞いたら、「Canadian Brass」という返事が。。ええええ?あの、カナディアンブラスですか〜?!???ええええ???そのトランペットですか???日本では大人気です、コンサートも行きました!!!!と大騒ぎしてしまいました。名詞とサインももらってしまいました。あまりにも私が興奮したせいか、「僕にメールをください、カナディアンブラスのCDにサインをしてあげるよ」とまでいわれるしまつ。「結構です」なんて遠慮はしません。「THANK YOU!!」と飛びきりの笑顔を見せて別れました。
カナディアンブラスのファンの皆様に一言。「いいだろ!!!」